2008年6月3日
世界初※1、松下電工と兵庫県が、
光でイチゴのうどんこ病を防除するシステムを共同開発
松下電工が病害防除システム「タフナレイ」として実用化
松下電工株式会社(本社:大阪府門真市 社長:畑中 浩一)と兵庫県立農林水産技術総合センター(兵庫県加西市 所長:小池 孝司)は、世界で初めて※1、イチゴの「病害(うどんこ病)」を「光」で防除するシステムを共同で開発いたしました。これを、松下電工が病害防除システム「タフナレイ」として実用化し、7月より生産地の普及センターにおける実証試験などの普及に向けた取り組みを開始します。
このシステムは、植物の病害への抵抗性を利用し、特殊な波長の光をイチゴに照射することで、イチゴが本来持つ免疫機能を高め、カビの一種であるイチゴの病害「うどんこ病」の発生を抑制します。このシステムを使用し、10月〜5月の8ヶ月間照射することで、農薬の使用量を抑えながら「うどんこ病」を防除することが可能になり、良品収穫量のアップにもつながります。また病害防除だけでなく、糖度や色付きがよくなる傾向もみられるので、イチゴの品質向上も期待できます※2。
なお、同製品をアグロ・イノベーション2008「農業・園芸生産技術展」(会場:幕張メッセ 会期:7月16日〜18日)に出展いたします。
当社は、この新製品を含む独自の光応用技術による「オプトアグリ(Opt-Agri)事業」で、“減農薬”に貢献してまいります。
※1 2008年6月 当社調べ 農業資材業界において
※2 実証試験の結果によるもので、効果を保証するものではありません。
| 商品名 |
病害防除システム「タフナレイ」 |
| 希望小売価格(税込) |
スペシャルオーダー |
| 販売目標 |
30,000台/年(2010年度) |
■ 主な特長
| (1) |
農薬散布回数を削減できます |
| (2) |
病害を軽減することで、良品収穫量のアップにつながります |
| (3) |
糖度、色付きなどイチゴの品質向上が期待できます |
■ うどんこ病とは

灰色かび病、炭疽(たんそ)病、萎黄(いおう)病を含めた4大病害の一つで、主に果実、果梗、葉の表面にうどん粉を撒き散らしたような白色のカビができます。果実に発生すると、成長が抑制され大きくならないため、収穫量に大きく影響。比較的中低温(20℃)で湿度が低いと繁殖しやすく、春(4〜5月)と秋(10〜12月)に主に発生します。
■ 開発背景
農水産分野では現在、地球温暖化、環境汚染、農業就労者数の減少による食料自給率の低下など、様々な問題に直面しています。中でも、農薬による自然環境汚染や人体への悪影響、天候不順による収量の不安定化は代表的なもので、市場における食の安定供給への要求はますます高まっています。
特に、病害や害虫による被害は、生産者にとって、大きな問題となっています。従来は農薬による対策が一般的でしたが、近年、消費者の「食の安全」に対する関心の高まりからも、農薬に代わる新しい対策を求める声が高まってきています。
農薬の種類に対する規制としては2002年2月に改正された「改正農薬取締法」で、無登録農薬の製造、販売、輸入および使用を禁止。違反すると「3年以下の懲役」又は「100万円以下の罰金」など、罰則が強化されています。使用量に対する規制では、以前は原則規制がない状態で規制するものをリスト化し、残留してはいけないもの、使用してはいけないものを規制する「ネガティブリスト制」(規制対象農薬約250種)で、基準が設定されていない農薬は野放し状態となっていました。
それが、2006年5月より原則規制(禁止)された状態で残留を認めるものをリスト化する「ポジティブリスト制」(規制対象農薬約800種)に移行。全農薬・全食品に対して残留農薬基準が設定されました。基準値を超えると、生産物の出荷停止・回収となります。また、国の政策としてもIPM(Integrated Pest Management:総合的病害虫・雑草管理)として、農薬散布だけに頼らない病害虫防除を推進。あらゆる技術を上手く組み合わせて病害虫を総合的に防除しつつ、人の健康へのリスクと環境負荷の低減を図ろうとする手法を推進しています。
このような背景の中、松下電工は独自の光応用技術を用いた減農薬農法の実現へ向けて、より広く深い研究を進めるため兵庫県立農林水産技術総合センターとコラボレーション。イチゴうどんこ病を光で防除するシステムを共同開発しました。実験室レベルでの実験を双方で実施。適切な照射条件を満たす照射システムの開発を松下電工が担当し、ほ場での実証実験と、適切な照射条件の設定を兵庫県立農林水産技術総合センターが担当。これを、松下電工から病害防除システム「タフナレイ」として実用化しました。なお、タフナレイの病害防除のしくみに関しては、千葉大学大学院 園芸学研究科にもご協力いただいております。
同製品は、2005年から2008年5月まで、兵庫県立農林水産技術総合センターにて、病害防除効果を検証し、様々な品種※3のイチゴに対して、効果が実証されています。
※3 実証試験の品種は、とよのか、さちのか、章姫、紅ほっぺ
■ 病害防除のしくみ
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特殊な波長の光を照射することで、イチゴ自身の免疫機能を高め、うどんこ病の発生を抑制。 |
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| (1) |
昼間に特殊な波長の光を照射
(9時〜15時まで1日6時間照射) |
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| (2) |
いちごの免疫機能に関する遺伝子を活性化
植物が適度なストレスを受けた場合に抵抗性に関する物質が生成されます。
この免疫機能を、光により適度なストレスを与えることで発現させます。 |
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| (3) |
いちごが本来持つ免疫機能が向上 |
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| (4) |
うどんこ病の発生を抑制 |
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植物における
病害抵抗性のしくみ
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植物の一部の組織が病原菌に感染するなどの刺激を受けると、そこから植物体内を通ってまだ感染していない部分にも信号が送られ、抵抗性に関与する物質(キチナーゼなどのPR-たんぱく質やファイトアレキシンなど)が生成されます。 |
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| ※ |
タフナレイは病害の被害を軽減することはできますが、病害をゼロにできるものではありません。
病害の発生状況に応じて、農薬との併用により病害を防除してください。 |
■ システム構成(標準配置例)
・1反(10a,1,000m2)あたりの設置台数は、30台が目安です
・本システムには、専用電源盤と入口ごとの消灯スイッチが必要です
■ 製品仕様
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YGRFX21701 GH (100V)
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| 価格 |
スペシャルオーダー |
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| 仕様 |
専用光源付防水リング別売 |
安定器内蔵 |
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本体:亜鉛鋼板 |
反射板:アルミ |
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リード線50cm付 |
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122(W)×721(L)×112(H) |
重2kg |
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| 備考 |
適合専用光源付防水リング:YGRKX21799 |
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YGRKX21799
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| 価格 |
スペシャルオーダー |
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| 仕様 |
リング:ポリプロピレン |
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ランプパッキン:シリコーンゴム |
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| 備考 |
適合器具:YGRFX21701GH |
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・専用光源付防水リングの寿命は2年
(3,000時間点灯) |
■ 松下電工のオプトアグリ製品の例
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【害虫防除】 |
緑色防蛾灯「グリーンガード」
黄色防蛾灯「イエローガード」
夜蛾が静止状態になる波長の光を照射して
害虫の行動を抑制 |
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【害虫捕虫】 |
「ムシフローター」
青い光で害虫を誘引し水盤で捕獲
薬剤や高電圧を使用せず
安全・無害な捕虫器 |
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【植物育成・補光】「ヴァイタレイ」 |
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20,000 lx以上の高照度で日照不足を補光 |
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■ ご参考
| 松下電工株式会社
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| 会社名 |
: |
松下電工株式会社
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| 代表者 |
: |
取締役社長 畑中 浩一 |
| 設立 |
: |
昭和10年12月15日 |
| 所在地 |
: |
〒571-8686 大阪府門真市大字門真1048番地
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| 資本金 |
: |
1,485億1,371万6,047円
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| 事業内容 |
: |
照明、情報機器、電器、住宅建材、電子材料、制御機器
などの製造、販売、施工および各種のサービス活動
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| URL |
: |
http://www.mew.co.jp/ |
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| 兵庫県立農林水産技術総合センター |
| 機関名 |
: |
兵庫県立農林水産技術総合センター
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| 代表者 |
: |
所長 小池 孝司
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| 所在地 |
: |
〒679-0198 兵庫県加西市別府町南ノ岡甲1533
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| 主な事業内容 |
: |
農林水産業に係る技術開発及び普及
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| URL |
: |
http://hyogo-nourinsuisangc.jp/ |
以上